今週のお題「〇〇からの卒業」
卒業の季節ですね。
大学時代に卒論の為の紙(メモというには長く詳細にプランが練られ、レジュメと言うにはボリュームが足りないもの)をラーメンで透明にしたおはなし。
当時私は、工学部の土木工学科に属しており、とうとう卒業を迎えるため、卒業論文の執筆にいそしんでいました。テーマは卒論タイトルを書くわけにはいかないので、3次元FEM解析を用いた応力解析とでも言っておきます。
A4のペラ紙に「応力をかける位置」や「拘束条件」、「使用材質の弾性率」など条件と、それに対する要点、気づいた点などを書き、卒業論文の導入である序論を下書きをしておきました。要は、卒論をまとめるのに必要な材料とデータって感じ。
キリが良いところまでいったので、お昼ご飯にと研究室の自分の机でインスタントラーメンを食べました。うまかっちゃんだったと思います。机の上には先ほど作成した卒論データを書いたA4の紙。
物の数分で完食し、ふと目をやると、先ほど作成した卒論データを記したはずのA4の紙から文字が消えていました。
What the fuck!?
そのとき私は自分の大学のオープンキャンパスで貰ったフリクションというペンを使っていました。このフリクション、消せるボールペンでして、ペンに付属しているゴムで擦ると文字を消すことができます。正確には擦ると消えるのではなく、温度が高温になると消えるそうです。
ラーメンどんぶりをA4の紙の上に置いてしまった時に温度が高くなり文字が消えてしまったようです。自身の大学の卒業論文を自身の大学のオープンキャンパスで貰ったペンに邪魔されるっていうね。
何とか記憶をたどって、データなりメモは復旧させました。
PILOTのサイトには
フリクションで書いたものを高温下に放置していたところ、書いた文字が消えてしまいました。もとに戻す方法はありますか?
という質問があり
フリクションは、温度変化で筆跡を消すことができる筆記具です。フリクションインキは60度以上になると無色になり、マイナス10度以下になるともとの色が復元し始め、マイナス20度前後になると完全に色が戻るという特性を持っています。
消えてしまった文字は、家庭用冷蔵庫の冷凍室などマイナス10度以下の環境下に置くことで、もとに戻すことができます。
とありました。
冷やせばよかったんかい!
皆様もフリクションで書いた文字が消えて絶望したらこれを思い出していただけたら幸いです。
卒業おめでとうございます。