文房具に関心を持ったのはいつからだろう?
中学生になり、シャープペンシル持ち込みOKになったころだろうか?
それともDr.GRIP数本から、兄が自分好みの配色のDr.GRIPを作り上げ、余った色で作ったクソダサ色したDr.GRIPを”そらよっ”ともらった時からだろうか。
そんなこんなで文房具には少し明るい。
家の近くに文房具店があることが判明した。聞き覚えのある名前だったのでフラッと立ち寄ってみた。
調べてみると、その文房具店は高校時代によくお世話になった店で、数年前に駅前から撤退し、住宅街に移転していた。
昔に比べ規模も縮小したなぁと店内を徘徊していると、ありましたよ、お宝が。
旧ロゴのTikky special
入手できたのは、黒に茶色そして黄色の3色。
高校時代はTikkyⅡっていうグリップにラバーがあるものを使っており、Tikky自体は知っていたものの、旧ロゴは初めて見た。随分昔の物と推察される。
懐かしい人もいるんじゃないの〜?
僕は分解しないと気が済まない性分なので、茶色を分解して細部を見てみることにした。
まずは全体を観察
グリップ部にはラバーなどはされておらず、プラスチックのボディ。グリップ部の凸凹が程よいグリップ感を与えてくれます。
Tikkyのロゴがかわいいですね。
続いてクリップ部
今回のはrOtringのみの表示だが、rOtringの刻印とW.GermanyまたはGermanyの表記の物があるらしい。
rOtringの輸入元(?)に問い合わせてみた。
送信メール↓
クリップの箇所にrOtringの刻印のみのものとGermanyやW.Germanyのものがあります。
W.Germany刻印のものはネットで情報を得ることができました。
しかし、rOtringのみの刻印のものについては情報を得られませんでした。
rOtringのみの刻印のものは何年ぐらいに製造していたものなのでしょうか?お手隙の際にでも構いませんので、お教えいただくと幸甚です。
よろしくお願いします。
と質問してみると丁寧な返答が到着。
平素よりロットリング製品をご愛顧賜り誠にありがとうございます。
ご承知の通り、ドイツ統合が1990年(31年前)ですので、恐らくこの年を境に、1990年以前がW(West).Germany
(西ドイツ)と標記していたと思われ、1990年ドイツ統合以降は、Germanyと標記していると認識しております。
ご質問を頂戴いたしましたrOtringのみのロゴは現在の製品の複数種にも採用されており、
2000年近くまではrOtring Germanyの表記がされていたはずですが、いつからrOtringのみの表記と
なったのかにつきましては資料が残っておらず確認する事が出来ませんでした。
添付写真のティッキーは、クリップ・口金・special・ティッキーのロゴ等のデザインから推定すると
1985年~1996年に販売されたものと思われます。
以上、簡単とは存じますが、お問い合わせを頂戴いたしました件についてのご報告とさせていただきます。
今後におかれましても引き続き、ロットリング製品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
よく店に残っていたな、おい。2021年やぞ。
最後にペン先の機構や芯を入れる筒の部分
店頭に並んでいただけなので、もちろんペン先は綺麗なままでした。芯のカスなどは溜まっていなかった。
ただ消しゴムはパリッパリになっていた。仕方ないよね。
芯を入れる筒(芯タンクと言うらしい)はプラスチック製で軽め、ペン先との接合は接着やねじ止めはしていないが、無理やり抜こうとすると割れる恐れあり。(外し方が分からなかった)
金属のキャップは全然取れなかった(茶色のみ)、結構な力を入れてもなかなか取れなかった、経年で膨張か収縮かしたのか、それとも初めからギチギチの不良品に当たったか。
また、クリップ、ペン先の金属部にはくすみやが見られたので、軽く磨いておいた。キャップは真鍮製のようで磨きすぎると金色味がかってきた。研磨する際は注意が必要。
あとがき
ホントに良く残っていたなぁと思う品でした。劣化も少なく全然現役でいけそう。
Tikkyにはいろいろなバージョンがあるらしい。
年代を調べていて行きついたブログ↓
製図用シャープペンって言うのがいいよね。用途を限定されているような感じ。
その製図用シャープペンを板書やお絵かきなど一般用途で使う贅沢感。
ガンダムで言うと、シャアじゃないのにシャア専用ザクにモブキャラが乗っている贅沢感。
牛角のカルビ専用ご飯をそのまま食うような贅沢感。
いいよね(*´▽`*)
ただ、バス専用道路や身障者専用駐車場など法律や道徳的に守らなければいけないものは守りましょう。贅沢感はないです。これは背徳感。
以上、私は懐かしくないですが、Tikky specialの紹介でした。