少し恥ずかしいのだけれど、私の実家はものが多い。
っていうか整理が出来ていない。洗濯物はソファーの上だったり、廊下に整理される時を待っている工具や荷物がいらっしゃたり。
住居スペースの半分は物が占拠しているんじゃなかろうか。
ダイニングテーブルも頑張って7人掛け出来るが、調味料や果物、コーヒーメーカーなどがテーブル上に鎮座し、頑張って5人掛けで食事が出来るって感じになってしまっている。まぁ実家は父と母2人暮らしなのでそれでも広すぎるぐらいだと思うのだけれど。
祖父母が逝去して、祖父母の寝室を整理して、まっさらな部屋が出来たと思ったのだが・・・。
その数か月後、空き部屋にはローテーブルが設置され、パソコン、アンプ、レコードプレーヤー、そしてスピーカーが6発ほど設置され、バイクや釣り用具、エアガンや洋服が日に日に増えて、親父の漢(オトコ)部屋が開店してしまった。
今まで片づけられないのは母だと思っていたのだが、実は収集癖がある父が妨害していたようだ。良いコンビやん。
そんな愚痴はさておき、日に日に物が増え、汚実家に帰った際、廊下に放置された防草シートと人工芝に気付いたときのお話。
10万円契約
実感の廊下に放置された防草シートと人工芝。実は昨年も見かけた気がしていたんだ。親は買って満足するタイプなのか、取り掛かるのに腰が重いのか。
それとなく話を振ってみたところ、買ったはいいもののどうやってやったらいいかわからないし、庭の掃除から始めなきゃいけないのがキツくて・・・。そういえば今年で齢65であった。
なんやかんやで「10万円で防草シートと人工芝を張ってくれないか」と頼まれたので快諾し契約。
10万円をいただくにあたり、施工箇所の確認。
2007,8年ごろの写真になってしまうのだが、祖母との庭でのツーショット。
庭にはプランターがぎっしりで木が5本ぐらい植えられていた。まるでジャングル。
庭には、柿の木と桜の木などが植生し、それらの木はすでに業者と自分と父親と兄で伐採済み。その際にプランターを捨てるために、プランターの土を庭にひっくり返してしまった。
当時は考えなしにプランターを捨てたい一心でプランターをひっくり返していたが、人工芝を張るにあたり、代償を払うことになる。無駄な土は業者に引き取ってもらったり適切に処分しよう。
庭のドデカイ木を伐採した後の写真。ストーブがある位置が丁度ツーショットで立っている位置あたりだ。
ちなみにこのストーブ、お隣さんに「どこで買ったの?」とか「いくらしたの?」とか聞かれた。刺さる人には刺さるストーブ。
天板も段階的にとることができ、調理の際には重宝している。ウチでは煙突を延長している。
多少なりとも煙が出るので、庭で使用する際はご近所づきあいに配慮してやって下さい。
話を戻して、木がなくなった庭には光も射し込んで明るくなった。
ちなみに、柿の木についての注意なんやけど、祖父が庭の木の剪定か何かをしていたことがあったんだ。その際にバランスを崩して柿の木を掴んだらしいのだけれど、木が折れてしまい、倒れこんだ拍子に頭を打って入院してしまった。
それまでは、買い物や散歩にも元気に出かけていたが入院で体力が落ちたのか、外に出ることも減り、一気に耳も遠くなり、最後には大腸がんを患って亡くなってしまった。
真夏だというのに、ガスファンヒーターを点けて椅子に座っていた姿は、病気や老いることの恐ろしさを感じた。
ここで言いたいのは、『柿の木にだけには登るな』ってこと。
聖地を整地
前の写真からもわかるように祖母が愛した庭という聖地を人工芝化するための整地していく。
プランターをひっくり返してできた無数の山を崩しては均し、崩しては均しを繰り返して整地。その結果、どんだけ均しても排水桝より庭の地盤が数センチ高くなってしまった。
土を捨てるか、整地や人工芝張りを業者に任せて土の処分もお任せすべきだったと思う。
そんなこんなで鍬や土寄せをつかって耕して、トンボで均して、庭で足踏みして踏み固め。
家にあったのはこんな感じの鍬
そしてこんな感じの土寄せ、立鎌として雑草の処理にも
そこまでしてやっと防草シートを張る。
防草シートの上に人工芝を敷いて、杭を打ったり専用テープで止めたりして、施工。
以下繰り返し・・・。
防草シートはどうやら不織布のものがいいらしい。使用したのは、ホームセンターに置いてあった耐用年数3~5年の真ん中クラスぐらいの防草シート。一応高密度とは書いてあったけれど。
↓あの米国デュポン社が開発した素材を使っている防草シート
御用達のホームセンター(ナフコ)には防草シート押えピンにも貼れるように、8cmごとに破線がついて使いやすそうなものがあった。
シートを敷いてテープを張って、押えピンを打ちピンにもテープを張って・・・と、シートを敷くだけでもなかなかの作業。
そして完成へ。
人工芝を敷き、ここでも押えピン。というか杭。1mぐらいを目安に打ちまくった。
人工芝の境目はコの字型の杭を使用して両者をつないだ。あと端にも使用。
3m×6mぐらいの範囲に人工芝を敷くことができた。
真ん中の人工芝の色が違うのは、実家の最寄りのホームセンターで購入したものの、人工芝を廊下で寝かせている間に最寄りのホームセンターが閉店、入手困難になってしまった。型番もわからず、まぁいいやで他の人工芝を施工しこれに至る。
サッカースタジアムみたいでこれはこれで良き。
施工してすぐは子が靴下で走り回って楽しそう。
エアコン部は何とかエアコンを持ち上げて下に敷いたりと結構重労働。室外機って重いのね。
排水桝に向かって傾斜をつけているけれど、それでも高い。土が流れ込まなければよいのだけれど。
施工から記事を書いている今のところは、問題なく快適に過ごせています。
人工芝を切る作業が大変だったのでこんなものがあれば。
と載せてみたけれど、ハサミにしてはバカ高いので、裁ちばさみぐらいが気にせず使えるかもしれない。普通のハサミでは無理。握力がやばい。乳酸たまりまくり。
家にあった切れるハサミでおなじみのフィットカーブ、しかもチタンで挑戦したけれどサクサクは切れなかった。紙じゃない物を切れたので少し感動したけれど、相手になっていない感じだった。
値段と作業性のバランスから見て、裁ちばさみが良さそうな感じ。これとか形も使いやすそうで良さそうじゃん。
玄人の方はカッターとか使うんでしょうが素人にはちょっと・・・。
後日談だが、この作業日は少し体調が悪いのを強行しての作業だったが、数日後すごい熱が出た。そして10万円は無事に頂き、私の手に触れることすらなく妻に渡った。