しゅみがぼっちでぼっちがしゅみで

「趣味=ぼっちでもできること」といっても過言ではない。完全なぼっちになりきれない、ややぼっちな僕がだいたいお一人様でできる趣味や出来事について書いていくブログ。そして、見てくれた人のお役に立てたらいいのになぁ。と、ひっそりと野望を添えて綴るブログ。

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奨学金返還支援(代理返還)って何よ?っておはなし

とうとうワタクシが所属している会社でも、就活生へのアピールとして、奨学金返還支援(代理返還)が導入されました。
以前までは、会社が奨学金を借りている本人に返済額を支給するってケースしかなかったのが、会社が直接日本学生支援機構に返還することができるようになったのよ。

軽く説明すると、『会社が奨学金を代理で返還してくれる制度。』(軽すぎ)

こんなことを書くと、「奨学金の借入先が日本学生支援機構から所属している会社に変わっただけなんじゃないの?」「会社に奨学金返すまで退職できないんじゃないの?」「囲い込みだ!」なんて勘違いをよく言われる。

そんなことは無いのよね。

誤解を解くためにも、ウチの会社を例に解説していく。

奨学金返還支援(代理返還)は双方にメリット

まず、奨学金返還支援(代理返還)は将来、会社の担い手になる奨学金返還者を応援するための取り組み。

奨学金の借入先が会社になるわけではないよ。奨学金返還者ファースト。
会社に借金をするわけではないので安心してくれ。会社を辞めたいときはやめればいい。

ただ、会社にもメリットがある。

メリット①【所得税】非課税となりえる。

返還者にとって、企業が直接機構に送金することで自身の通常の給与と返還額が区分され、かつ奨学金の返還であること
が明確となるため、その返還額に係る所得税は非課税となり得ます。

※返還者が役員である場合など一定の場合には、所得税の課税対象となることがあります。

引用:日本学生新機構『企業の奨学金返還支援(代理返還)への対応』より

企業の奨学金返還支援(代理返還)制度 | JASSO

前まで(2021年3月まで)は奨学金返還額を社員に支給していたので、そこにも所得税がかかっていた。これから(2021年3月から)は会社が直接やり取りしてくれるので、奨学金返還額分の所得税がかからないわけね。区別しづらいからって、今まで返還額にも所得税かけてたのかよ。

メリット②【法人税】給与として損金算入できるほか、「賃上げ促進税制」の対象になり得る。

企業にとっては、代理返還は使用人の奨学金の返済に充てるための給付にあたるので、給与として損金算入されます。また、
「賃上げ促進税制」の対象となる給与等の支給額にも該当することから、一定の要件を満たす場合には、法人税の税額控除
の適用を受けることができます。

引用:日本学生新機構『企業の奨学金返還支援(代理返還)への対応』より

企業の奨学金返還支援(代理返還)制度 | JASSO

会社にとって返還額は学資に充てる費用になるので、損金算入ができて法人税の減額が見込める。会社にとっても減税。

メリット③【社会保険料】原則として、標準報酬月額の算定のもととなる報酬に含めない。

奨学金返還支援(代理返還)による返還金は、原則として報酬に含めません。

引用:日本学生新機構『企業の奨学金返還支援(代理返還)への対応』より

企業の奨学金返還支援(代理返還)制度 | JASSO

うちの会社での奨学金返還支援規定

奨学金返還支援の目的

将来を担う新卒社員の経済的・精神的負担を軽減することで安心して働く環境を整えることが目的

だそうだ。

嘘つけ!代理返還の導入で福利厚生が整っている会社として、学生にアピールするためだろ!

実際、起業説明会でのプレゼンを作成したときに、奨学金返還支援(代理返還)を猛プッシュする資料を作った。建設業界は常に人手不足。

なぜ僕のころに出来なかったのか。悔しくて仕方がない(笑)月に15,000円の返還は痛いんだぞ。

返還額と期間

うちの会社の話なんだけれど、最大月額2万円を最長5年間、最大120万円の返済を会社が負担。

会社を辞めるときは

奨学金の返還者が本人に移るだけで、会社への返還はない。

が、『奨学金を代理で返還してくれるから、5年はいようかな』なんて心理が働いてくれることを望んではいる。って言うのが本音だと思う。

逆に『5年経ったら退職。』って目標にもなりそうで怖い。ルールは諸刃の剣。

社員から出た不満

『代理返還を導入して、賞与が減ったり、ノルマ(?)がアップしないか』

社長じゃないのでわからんが、多少すると思う。社長や役員、関係者のみぞ知る。まぁ、ウチは小さい会社で、支援する人数は少ないので、一つや二つ設計する物件が多くかもしれないって話。誤差。

経営者や経理の人や詳しい方、他の社員に負担がないか教えてください。

奨学金返還支援(代理返還)は就活のアピールになるか

大企業なら新入社員は何もしなくても入ってくると思うので、代理返還を行っているということは小さな会社にとっては大きなアピールになると思う。

実際、母校で会社説明会をした際にも恩師から、「代理返還を行っている会社は多いのか?」と関心を持って掘り下げてもらった。認知度もあまりないみたい。

奨学金変換支援(代理返還)を行っている会社は、日本学生支援機構のホームページに掲載することができる。狭すぎる、もっと大きくPRしてほしい(笑)

最後に

こういう働き手に優しい制度を導入している会社が増えるといいし、もっと働き手に有利な制度ができるといいなぁ。

ウチの会社、次はフレックスタイム制導入しないかなぁ。

働きたくねぇあ。