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「趣味=ぼっちでもできること」といっても過言ではない。完全なぼっちになりきれない、ややぼっちな僕がだいたいお一人様でできる趣味や出来事について書いていくブログ。そして、見てくれた人のお役に立てたらいいのになぁ。と、ひっそりと野望を添えて綴るブログ。

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ACジャパンって何なの?謎の組織なんやけどっておはなし

2024年12月末ごろに中居正広さんの女性とのトラブルが発覚して、それをきっかけに、フジテレビ内で女子アナウンサーを上納していたことが各種SNSやメディアで発信されました。

フジテレビのスキャンダルでスポンサーは手を引いて、CMを差し替えたり、取りやめたりしている。CMは『ACジャパン』のCMに差し替わっている。

番組に広告を出す企業がいないから、広告枠がすっぽり空いてしまった。そのため、ACジャパンの広告が大量に放送されている。

ACジャパンってものが気になったので調べてみた。

ACジャパンって何なの?

広告の力

ACジャパンは1971年に『関西公共広告機構』として大阪に設立された。

この背景には、これより前の1942年にアメリカで『Ad Council』(広告協議会)という、広告機構が誕生していた。
当時は第二次世界大戦の真っただ中。軍事戦力を支援するために広告業界の力を動員することために一時、『戦争広告協議会』に改名された。初期のキャンペーンでは、軍隊の入隊や戦時国債の購入の広告が出された。

第二次世界大戦の終結前に、当時の大統領であるフランクリン・D・ルーズベルトさんは広告協議会が平時も活動できるよう要請し、正式に名前を『Ad Council(広告協議会)』とし、核兵器や世界貿易、宗教的寛容などの問題に重点おいて広告を打った。

「広告のパワーを社会問題の解決に活かせないか?人々の行動を変える広告を作りたい。」という思いから『Ad Council』が誕生したわけだ。

海を超え日本へ

そうした活動が、海を越えた日本で、サントリーの2代目社長、佐治敬三さんは『Ad Council』の活動に感銘を受けた。

当時の日本といえば、企業広告は盛んに行われていたが、公共性や社会貢献を掲げた広告はほとんどなかった。

さらに高度経済成長期の時代背景もあり、景気はウナギ昇りだったが、環境汚染や公害、公共マナーの悪化といった新たな問題が露呈してきていた。

「広告の仕組みを社会貢献に活かしたい」と佐治敬三さんは考え、『Ad Council』をモデルにして1971年に『関西公共広告機構』を設立した。

1972年には映画評論家として名高く、「それでは次週を御期待(お楽しみ)下さい。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ...」の名台詞でおなじみの淀川長治さんを起用したCMが放送された。

当初は名前の通り、関西地域を限定した活動だった。
しかし、1974年には『公共広告機構』に改称し、日本全国に活動範囲を広げていくこととなる。

その後、1975年には英語名を『Japan Advertising Council』、略称を今現在でもなじみのある、『AC』とした。

その後何度か団体名を変更し、『ACジャパン』英語名を『Advertising Council Japan』とした。

調べていく中で興味深かった改称の理由は、

「公共広告機構」という官庁の組織のような名称によって生じる「公共広告機構は日本国政府の機関である」という誤解を払拭するためである。

というようなものがあった、実際に私は政府機関の組織か何かと思っていた。

余談だが、2011年3月11日に発生した東日本大震災の際にも多くのCMがACジャパンのものに差し替わった。
多くの人が家を、家族を失い、日常を失い、悲しみに打ちひしがれた状況。そんな状況下で、キラキラした商業CMを流すのは不謹慎だと判断した企業は次々とCM放映を自粛。
その穴埋めとして「ACジャパン」のCMが大量に放送された。おなじみのあれを載せておく。

・あいさつの魔法(ポポポポ~ン♪)


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しかしながら、ここで悲劇が起こる。

ACジャパンへの苦情が殺到したのだ。
「ACジャパンって国の機関だろ?こんな時にCM作るお金があるならその金を被災地に回せ!」みたいなACジャパンを政府組織と勘違いした人からの怒りの声と「またこのCMか!いい加減にしてくれ!」「明るい音楽と声が震災後の重苦しい雰囲気にそぐわない」とイライラや不快感を示すご意見。

社会貢献のために設立された「ACジャパン」が、皮肉にもネガティブな印象を与えてしまった。本来は社会を良くしようと活動している団体なのに・・・。

ということで、「ACジャパン」広告を通じて社会問題への意義を高めることを目的に作られた志の高い団体なんだ。

決して胡散臭くもなければ、非営利団体なので国の組織でも無いし、税金を無駄遣いしているなんてことはもちろんない。

仕組み

ACジャパンは会員制度によって支えられている。CMを作るにも運営するにもお金はかかるのだが、非営利団体なのでビジネスで利益を出すことが出来ない。

そこで、ACジャパンの理念に賛同する企業を集めて、それらの企業が出す会費によって、活動に必要な資金を賄うという仕組みを取っている。

なので、ACジャパンのCMが流れても番組にお金は一切入ってこない。
普通番組にCMを流そうもんなら、何百万何千万のお金が発生しそうだが、テレビ局がACジャパンの会員ということもあり、無償提供、独断放送。

社会貢献活動の一環として、自社CM枠をACジャパンに無料提供している。
実際には、CM枠に穴が開いた際や企業の不祥事などでCMを自粛した時の「穴埋め」として使われることも多い。

ちなみに会員は2024年3月31日時点で、1034社が「ACジャパン」の理念に共感し、会員となっている。

個人的に印象に残ったACジャパンのCM

最後に個人的に怖いACジャパンのCMをお届けしよう。

・消える砂の像


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ちなみに2秒、10秒あたりに画面右のほうに黒い人影のようなものが見える。
心霊現象だということで話題にもなった。

・黒い絵


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・チャイルドマザー


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